安里のティラ

中城村安里集落のはずれに広がる畑地に、こんもりとした木々が茂る古屋敷を思わせるこじんまりとした森の中に、壁面をみごとな切石で積み回し、赤がわらの屋根をのせた社殿がある。子育て、子授け、子孫繁栄に霊験あらたかだとして人びとが信仰をよせている「安里のティラ」だ。

社殿内には、ウチカケと呼ばれる白衣を着せた霊石4体がビジュルとして祀られている。言い伝えによれば、権現のお告げの通り、地中から掘り出した霊石3体を朝な夕な拝んだところ病いが癒え、家が富み、子孫が繁栄したという。

全島各地から祈願に訪れる人の姿が見られるが、特に子育て、子授けを願う人の祈願者が多いという。近年、安産にもご利益があるとされ「安産祈願」に訪れる人が目立つようになったようだ。

〔次回 6月3日|津覇のティラ〕

参考書籍:沖縄の聖地

カテゴリー: 沖縄のパワースポット | タグ: |

スポンサーリンク