サギブチダンとは、祖先の位牌とは別に位牌を仕立て、仏だん以外の場所(台所など)に安置して祀ることをいう。
未婚のまま亡くなった娘や、結婚したものの何らかの理由で離婚し、亡くなった後、生家で祀ることになった女性などはサギブチダンとして安置されるケースがある。
娘(女性)は、将来結婚して嫁ぎ先の祖先として祀られることが当然だという考え方が根底にあるようだ。 このようなサギブチダンを避ける方法としては、未婚のまま亡くなった場合は「グソーニービチ」、離婚してなくなった場合は「イーフェーニービチ」という手段が取られることもあったという。
グソーニービチとは死後(両人とも)に結婚させることで、イーフェーニービチは亡くなった後、先夫のもとに遺骨と位牌をもどす。これによって位牌の上では夫婦として祀られることになるわけだ。現在でも、ごくまれではあるがこのような例も見られるようだ。
〔次回 4月21日|ヒジュルグヮンス〕
サギブチダン
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