32 「チョウブ」

このような体験(チヂアワセと修正)を重ねることによって、カミダーリ状態に入った者の夢による「シラシ」や「不思議な体験」をどのように解釈し、そして修正していくかを学びとっていく。
ここまでくると、おぼろげであったカミや祖先の霊などの正体が、じょじょに明らかになってくるという。それと同時に、依頼者の求めに応じて「ハンジ」(判示)を出してもよいという、カミからの許可が下りるとされている。
いわゆる「カミグトゥ」によって人助けができる免許が与えられると考えられているようである。
免許、いわゆる許可証のことを多くのユタは「チョウブ」とよんでいる。
ここでいう「チョウブ」とは実体のあるものを想像しがちだが、この場合は当人がそう感じ取るか、あるいは特別の儀式によって「チョウブ」がおりたと見なしているようだ。
それだから、「チョウブ」は他人に見せてはいけないものであるし、極秘扱いということになるワケだ。

〔次回 9月5日|33 チヂアキの確認〕

参考書籍:

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