シーミー その1

旧暦の3月(新暦の4月5日ころ)の節入りから明けにかけて営まれる祖先祭の一つである。最近は日曜日を利用して営まれる傾向が強く、この期になると沖縄自動車道も渋滞情報を流すほどだ。
中国から伝わり、王府官人層を中心に行っていた行事だが、全島域に広まり定着していった。

重箱料理などを持ち寄った一族が墓前に集い、祖先を供養し家族の健康を祈願する。
墓前でくり広げられるウサンデー風習は、沖縄の春の風物詩となっており、独得の墓型とともに本土の文化ではなかなか見られない習俗である。

なお、シーミーには、門中の遠祖にあたる按司墓を参る「カミウシーミー」(神御清明)と門中墓に参る「ムンチュウウシーミー」、個人の家墓を参る「シーミー」がある。

墓前に重箱チュクン(もち重二重ねとサンミ二重ね)、果物の盛り合わせ、茶、酒、水、ウチカビなどをそなえる。

〔次回 2月4日|シーミー その2〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー

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