シーミー その2

シーミーだけでなく、墓に参るときには、まずはじめに「ヒジャイガミ」(墓地の守護神)への拝みから始めなければいけない。ヒジャイガミへの拝みはごあいさつということになろう。

重箱(カタシー)、ウチカビ、線香、酒をそなえて手を合わせる。その後、ウチカビをたきあげて酒を三滴かける。なお、ヒジャイガミにそなえた重箱は、ウチジヘイシとして用意した料理と一品ずつ取りかえる。

つぎに墓前に重箱(チュクン)、線香、ウチカビ、酒をそなえて祈る。
祖先への感謝の気持ちを伝え、最後に「みーまんてぃ さけぇらち うたびみそーり」ということばを添える。ウチカビをたきあげ、ウサンデーをする。

地域によってはシンジュウクニチを済ませていない場合は、シーミーはおこなわないとするところがあり、またミーサー(新仏)のある家では午前中に墓参りをすませ、午後から仏前でシーミーをするというところもあるようだ。

シーミーは祖先をしのび供養する祭りにはちがいないが、墓前に親族一同が集まり交歓する祝いの意味も込められている。従って、供物は色はなやかなものにするようだ。

〔次回 4月1日|タナバタ〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー

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