かつては各地に見られた葬列儀礼の一つ。墓に行く途中に、亡くなった者をシマ(むら)と離別させる儀礼のことで「シマミセ」ともいう。
集落によって「シマミシー」をする場所は決まっていて、遺体を運ぶガンがそこに到着すると、ガンを集落(シマ)の方向にむけてながめさせる。別れの酒をそなえて儀礼は行われる。また、墓まで葬列に加われない人たちは、そこで死者と最後の別れをするところだともいう。
シマミシーをするところは「シマミシーアジマー」ともよばれ、現世と来世とを分けるところだとする観念もあるという。
同じように、集落によっては、葬列の通る道は決まっている地域もある。ふつう「グソー道」とよばれ、村の拝所や御嶽へ通ずる「神道」とは明確に区別された。
〔次回 4月28日|死者との別れ遊び〕
シマミシー
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