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その他の魔よけ その1 サンとゲーン
サンはわらのシベ(房)や糸芭蕉の葉をひきさいて十字形に結んだもので、煮物や重箱料理などを戸外に持ち出すときに、食べ物のシー(精)を守護するためにその上に乗せる。サンを乗せないとシーが邪気によってうばわれ、腐食しやすいとされている。現在でも祭祀用の供物には小さな手作りのサンを乗せて販売している地域も見られる。 ゲーンはススキの葉を奇数枚をたばねて先を十字形に結んだもので、家や田畑あるいは農作物を守護するために、門口や屋敷、軒、畑などにさしたりする。 数は少なくなったものの、畑の隅にゲーンをさしてい … 続きを読む
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない
第45回 家づくりー屋敷地の清め
地方では、屋敷の清めは白装束の神人の手によっておこなわれるケースが多かった。 手にゲーンを持ち、花米と塩をまきながら屋敷内をまわり祓い清める。 現在でも、神人やユタ・サンジンソウの手をかりる人もいるのだが、極めて少数である。 〔次回 12月5日|第46回 地鎮祭〕
参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳