第50回 ヒジャイガミ

ふつう「墓地を守護する土地の神」と解されている。墓の左すみ(むかって右)を神座とするのはイフェーの配置と同じである。 そこには墓の守り神である「ヒジャイガミ」がいると信じられているのである。 多くの地域で、墓参りのさいには、ヒジャイガミを先に拝む。 〔次回 1月9日|第51回 遺骨の配置〕

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第49回 イシゼーク

墓づくりの職人のことを「イシゼーク」(石大工)とよぶ地域が多い。 墓の寸法や装飾部分は、カラジャク(唐尺)を使って長さを決めたようだ。 カラジャクは中国から伝来した吉凶を刻んだ尺度のことである。現在でも使われている曲尺(かなじゃく)の一尺四寸四分を八等分にしたものである。 〔次回 1月2日|第50回 ヒジャイガミ〕

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第48回 ユンヂチ

沖縄では昔から、墓の移動やイフェーの書きかえ、取りかえなどは旧暦の「タナバタ」や「ユンヂチ」(閏月 うるうづき)におこなうべきだとされてきた。 タナバタは「日なし」といってあの世から目のとどかない日とされ、「ユンヂチ」はあの世から目のとどかない月だとされている。 〔次回 12月26日|第49回 イシゼーク〕

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第47回 ヒージャー汁

家づくりが共同作業でおこなうのが当り前であったころ、親戚縁者はもちろんのこと、近隣の人たちも手伝いにはせ参じた。 そして、いよいよ家が完成したとなれば、それを祝う「シースビーユーエー」は盛大な祝宴がはられた。 祝宴の籍には、歌・三線がつきものであったように、ごちそうとして「ヒージャー汁」をふるまうのも家主の務めとされていた。 ヒージャー(山羊)の料理としては、肉と骨を使った「汁」と内蔵の「煮込み」が定番であった。独得の・くさみ・があり、嫌いだという人もいるが、現在でも行事食の一つとして「ヒージャ … 続きを読む

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第46回 地鎮祭

家づくりも請負制度に変わった現在では「ヤシチヌウグヮン」と「ティンダティ」をいっしょにしたヤマト式の「地鎮祭」にとってかわられた。 したがって手斧やげんのうなどで木材をたたくかわりに、どこでも見られる鍬で土を三回かく仕草をする儀式になった。 〔次回 12月12日|第47回 ヒージャー汁〕

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第45回 家づくりー屋敷地の清め

地方では、屋敷の清めは白装束の神人の手によっておこなわれるケースが多かった。 手にゲーンを持ち、花米と塩をまきながら屋敷内をまわり祓い清める。 現在でも、神人やユタ・サンジンソウの手をかりる人もいるのだが、極めて少数である。 〔次回 12月5日|第46回 地鎮祭〕

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第44回 家のたたずまい

かっての農家のすまいには、門・ヒンプン・井戸・あしあげ(あさげ)・高倉・畜舎・野菜園・フールなどの施設があった。 あしあげとは離れ座敷のことで、神を祀ってある場合は「神あしあげ」とよんだ。野菜園は「アタイ」とよんだ。 〔次回 11月28日|第45回 家づくりー屋敷地の清め〕

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第43回 祝い事に描かせない「かぎやで風」と「カチャーシー」

沖縄の祝い事の幕開けを告げるのは「かぎやで風」である。 「トゥシビー」であろうと、「結婚披露宴」であろうと、「墓のシースビーユーエー」であろうとも変わりはない。 「かぎやで風」は、お祝いの座の最初に演奏され、踊られる演目の一つとしてつとに有名である。国家の繁栄・五穀豊穣を祈り、子孫繁昌そして航海の安全などを願い、琉球国王の前で歌われた「御前風」五曲のなかの一曲である。 沖縄の結婚披露宴でも、これがないとはじまらないともいわれるほどで、親戚縁者で「かぎやで風」を踊るのが一種の流行のようになっている … 続きを読む

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第42回 嫁入り2 タブー

「嫁入りのときにうしろを振り返るな」、「ちょうちんを持つ手をかえるな」、「夫の家の敷居を踏むな」など、ニービチにまつわるタブーがある。 いずれも再婚することになるとか、嫁が離縁されて実家にもどるなどという、結婚生活がうまくいかなくなるからだといわれている。 〔次回 11月14日|第43回 祝い事に欠かせない「かぎやで風」と「カチャーシー」〕

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第41回 嫁入り1

花嫁が出かけるとき、クルチョウ(藍染めのかぶりもの)を頭からかぶり、顔かたちをかくす風習があった。 地方では、クルチョウのかわりに頬かぶりするところもあった。 同じような意味合いがあったと考えられているが、宮古あたりでは嫁をかやの中に入れて友だちや親戚が付き添ったという。 〔次回 11月7日|第42回 嫁入り2 タブー〕

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