タグ別アーカイブ: マースデー

塩がけがれを清める効力があるとして使用されるのは全国共通。力士が勝負前に塩をひとつかみ土俵に投げ入れ清めるのはなじみの風景である。 塩は食物の調理や貯蔵に不可欠であるだけでなく、儀礼にもよく用いられてきた。特に沖縄ではウグヮングトゥにはかかせない。 赤ちゃんの初見せ儀礼には実際に塩の包みを祝いの品としてあげる風習があった。また、その祝い金を「マースデー」と称する。塩によって乳児をけがれから守るという意味がこめられていた。戦後、間もない頃まで盛り塩を火の神のご神体とする地域も多く見られた。 告別式 … 続きを読む

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

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ハチアッチー

出産を終った母親が、生まれた我が子を抱いてはじめて外出することを「ハチアッチー」という。 生まれた子のお披露目という意味であって、本土の初宮参りとは異なる。 ハチアッチーは、産後1ヵ月ほど経ってからおこなうのがふつうだが、地域によっては男の子は庚(かのえ=入りガニー)、女の子は辛(かのと=出ガニー)と日にちが決まっている。 いずれにしても、出かける前に母親は赤ちゃんを抱いてヒヌカンにむかって祈願する。そして出かける赤ちゃんの顔にナベやカマドのすすをつけながら、祖母が呪文を唱える。母親のふところや … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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第11回 マースデー

マースデーをあげるときに、首里・那覇では男の子には「ジュリガネー」(女郎を買う金)、女の子には「マースデーカミラヤー」と声をかけた。 北部地方では「ヒャークニゲー」(百歳の願い)だよ、と声をかけた。なお、マースデーの相場は、昭和の初めころまでは1銭から2銭程度であったという。 〔次回 4月11日|第12回 ククヌカン(生後九ヵ月と九日目の儀礼)〕

参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳

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