タグ別アーカイブ: 御新下り

与那原親川

聞得大君の就任式である「御新下り」の儀式の際に、御水撫をおこなった霊泉として、今なお人びとの信仰を集めているのが「与那原親川」である。 天地開びゃくの昔、浜の御殿(御殿山)に天降りした天女の御子の出産にあたり、産湯を召したという神話(『琉球國由来記』)に発し、王府時代は国王の久高島参詣、御新下りや東御廻りの際、首里出発後最初の拝所となった聖地である。また、休憩地として御用水を献じたところとも伝えられている。 その昔、与那原発祥のころ、親川を中心に村立てをはじめ豊富な水資源を利用して広い水田を拓い … 続きを読む

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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園比屋武御嶽

首里城歓会門の左手、守礼門の後方にある石門と周辺一帯の森を「園比屋武御嶽」という。御嶽の面影は戦渦の中で潰えたが、石門だけが復元されて今に残る。 園比屋武御嶽は国王が城外に出るときに、帰路往路の安泰を祈願した拝所だが、国王の東方巡拝もここを起点とした。それに習って、東御廻りもここを出発点とする門中が多い。また、聞得大君の就任式である「御新下り」儀式の際も、この御嶽をお参りしている。 以上のことからも、王府行事や国家的祭祀と密着した重要な御嶽であったことが理解できよう。 なお、祭神は、尚円王(第二 … 続きを読む

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斉場御嶽 その1

開びゃく7御嶽の一つ、王朝時代の国王の行事、最高神女である聞得大君の即位式である「御新下り」のおこなわれた霊地としてよく知られ、現在もなお沖縄随一の聖地として人びとの信仰を集め、近年観光名所ともなっている。 通称「セーファーウタキ」とよばれ、神名に「君が嶽主が御イベ」といい、6つのイベ(聖所)がある。 神降り、そして神宿る聖なる杜と謡われ、みずから神境を呈していたと伝えられた御嶽も、戦災とそれにつづく乱伐によって大きく姿を変え、かっての幽玄な雰囲気も損なわれてしまった。 しかし、乱伐された樹木は … 続きを読む

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