タグ別アーカイブ: サン
その他の魔よけ その1 サンとゲーン
サンはわらのシベ(房)や糸芭蕉の葉をひきさいて十字形に結んだもので、煮物や重箱料理などを戸外に持ち出すときに、食べ物のシー(精)を守護するためにその上に乗せる。サンを乗せないとシーが邪気によってうばわれ、腐食しやすいとされている。現在でも祭祀用の供物には小さな手作りのサンを乗せて販売している地域も見られる。 ゲーンはススキの葉を奇数枚をたばねて先を十字形に結んだもので、家や田畑あるいは農作物を守護するために、門口や屋敷、軒、畑などにさしたりする。 数は少なくなったものの、畑の隅にゲーンをさしてい … 続きを読む
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない
マブイグミの儀式
一般的にマブイグミをするときの供物としては、線香、ビンス(酒)、塩、花米などがあり、使用する呪具としてはサンやはしごなどがある。そのほかに子どもが身につけていた服、ごちそうなどを用意する。 線香、酒、花米はいろいろな御願の際にも用いられるもので、いわば基本的なウグヮンドーグといえる。 サンは魔よけ呪具の一つで、大小の二種類がある。大きいものはススキやカヤなどの葉っぱを束ねて十字に結んだもの。小さいものはイトバショウの葉をひきさいて十字に結んだもの。サンはマブイを誘い込むときに使用する。 はしごと … 続きを読む
●祝いごと 第1回 ウブミジ(産水)
ウブミジをくむときは、東方をむいてくみあげるという地域が多く、くみあげたウブミジにはススキでつくったサンをひたし、持ち運ぶさいには持つ手をかえてはいけないとされていた。 またウブミジをくむのは多くの地域で女性の役割とされていたが、子どもにかぎるというところも少なくない。
参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳