第40回 ムクイリ(婿入り)2

ムクイリの際に、嫁方へむかう一行は、「ウフグファン」とよばれる円筒形の大型の重箱に、とうふ・そうめん・こんぶなどの料理を詰めて持参するのが習わしとなっていた。 重箱を持つ人をウフグファンムチといい、羽織・袴といういでたちがふつうであった。 〔次回 10月31日|第41回 第41回 嫁入り1〕

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第39回 ムクイリ(婿入り)1

妊娠祈願の一つとして「ドゥドゥウマ」をおこなう地域(名護市久志)があった。 結婚して四、五年たっても子どものできない夫婦のためにワラで馬の形をつくり、それに夫を乗せ、子宝に恵まれた人に手綱をひかせ、太鼓をたたき三線を弾きながら集落を一周してヒヌカンを拝ませたという。 〔次回 10月24日|第40回 ムクイリ(婿入り)2〕

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第38回 花嫁行列

花嫁行列をじゃまする風習も各地に見られた。 中部あたりでは、行列の通る道に石を積んだり竹や木などを横たえた。 北部あたりでは通路の両側に泥をぬった葉っぱなどをさして嫌がらせをした。 〔次回 10月17日|第39回 ムクイリ(婿入り)1〕

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第37回 結納金

結納金は必ず奇数で終わる数、10円35銭などとしなければならなかった。 区切りのよい数字は、満たされることを意味するとされていた。 奇数はまだ満たされていないということになり、それが満たされるまで努力するようになると期待されたのである。 〔次回 10月10日|第38回 花嫁行列〕

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第36回 ミームークジュリ

夫婦固めの儀礼をすませた花嫁は里帰りし、花婿は友達をひきつれてジュリ(遊女)のもとに行く。 花婿の相手をするジュリのことを「ミームークジュリ」という。花婿に性の手ほどきをしたのであろうか、何とも奇妙な風習である。 〔次回 10月3日|第37回 結納金〕

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第35回 クファンムイ(結納)

首里・那覇の士族社会をのぞけば、クファンムイによって実質的に夫婦とみなされた。 妻問いの風習が遺されていた時代には、地方ではニービチはごくごく質素なものであり、特別に宴をはることもない家がふつうに見られた。ところが妻問いの風習がなくなると、士族社会のニービチスージが地方でも見られるようになっていく。 〔次回 9月26日|第36回 ミームークジュリ〕

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第34回 初夜のおあずけ

初夜のおあずけをくう、といった奇習が伝えられている村は意外なほど多い。 その代表的なものが、初夜に花嫁の女友達がやってきて一緒に寝泊まりするというものである。 夫婦がはじめての契りを結ぶはずの寝床が女友達に占領されてしまうわけだから、花婿はさびしくひとり寝をかこつことになる。それが一晩だけならまだしも、数日間におよぶことも珍しくなかったという。 当然、その間夫婦の契りはなしということになり、初夜もおあずけということになる。現代とちがい、ほとんどの夫婦が初めて交わりをもつことになるのだから、花婿も … 続きを読む

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第33回 ニービチ(結婚)2

現在では「ニービチ」といえば、単純に結婚式および披露宴をさし、ニービチがすめば当然のように同居する。 ところが戦前まではニービチの前に「サキムイ」があり「クファンムイ」があった。そして、その時点から妻問いが許され、夫婦生活に入った。 〔次回 9月12日|第34回 初夜のおあずけ〕

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第32回 サキムイ(酒盛りー婚約)

たいていの家では、二合酒とは別に一升ビンも用意していたようである。 また、戦前はお茶受けとして「ムシビソーメン」(数カ所に結び目のあるそーめんを油で揚げたもの)はつきものだったが、戦後になって製造されなくなった。

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第31回 ウマザキ(馬酒)

1900年代のはじめごろ(大正時代)まで、沖縄の農村地域では、シマの者どうしで結婚する(村内婚)のが当り前だとする考え方があった。 シマの娘がほかのシマの男性と結婚しようものなら、ウマザキ(地域によってはウマディマ〈馬手間〉とも)とよばれる制裁金を課せられた。 ウマザキは、シマの掟(村内法)に反する行為に対する制裁の意味がふくまれており、当然のこと、シマにとっては喜ばしいことではなかった。 シマから働き手が減るということばかりではなく、シマの秩序を乱すことにもなるからであった。 シマの娘のところ … 続きを読む

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