「ヤシチヌウグヮン」タグアーカイブ
第46回 地鎮祭
家づくりも請負制度に変わった現在では「ヤシチヌウグヮン」と「ティンダティ」をいっしょにしたヤマト式の「地鎮祭」にとってかわられた。 したがって手斧やげんのうなどで木材をたたくかわりに、どこでも見られる鍬で土を三回かく仕草をする儀式になった。 〔次回 12月12日|第47回 ヒージャー汁〕
参考書籍:トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 沖縄祝い事便利帳
主婦のおこなう屋敷の御願
家族が日々の暮らしを営んでいる家・屋敷は、「ヤシチガミ」とよばれている神々に守られ、浄められていると信じられている。 こうした家・屋敷を守護し、浄めてくれる「ヤシチガミ」に感謝し、あわせて家族の健康と家の繁栄を祈願するのが「ヤシチヌウグヮン」(屋敷の御願)である。 一般的に家庭の主婦がおこなう「ヤシチヌウグヮン」は、年2回、旧暦の2月と8月の春秋の彼岸の入りをめやすとするものと、旧暦12月24日の「ウグヮンブトゥチ」のときにいっしょにおこなうものがある。 2月と8月におこなうヤシチヌウグヮンは、 … 続きを読む
ユタグトゥ(ユタ稼業) 第1回目
前回シリーズでは「ユタになるまで」を31回にわたってお話した。 チヂアキの達成によって、それまで積み重ねてきた体験をもとにしてカミミチに踏み出す準備がととのい、ユタコーヤー(依頼者)の訪問をきっかけとして、いよいよユタ稼業に入っていく。それと同時にユタ修行が完結するということを述べた。 今回から、新しいシリーズとしてユタ稼業の実践をのぞき見ることにする。 ユタグトゥのことをあえて難しいことばで表現すれば「巫業」という。ユタの行なう業(仕事)のことで、手っ取り早く言えば「ユタ稼業」ということになろ … 続きを読む
参考書籍: