「ナージキー」とは命名儀礼のことである。その命名儀礼でおこなわれていた庭遊び(カカンを被った老女による儀礼)はすっかりすたれてしまったが、ヒヌカンとトートーメーの前での儀礼は今に受け継がれている。
●ヒヌカンの前での儀礼
赤ちゃんを抱いた老女(祖母が多い)がヒヌカンに命名の報告をおこなう。そのとき、祝いのために炊きあげた産飯(赤飯)をしゃもじでかきまぜる。
その際に「ミーミーミー」という呪文を3回唱える。赤ちゃんに福をさずけるおまじないだとされている。
●トートーメーの前の儀礼
赤ちゃんを仏だん(祖霊)の前に寝かせ、その上にカニやバッタをはわせる。そして、トートーメーに酒、産飯を供え、線香をあげて祖霊に赤ちゃんの誕生を感謝し、命名の報告をおこない、加護を祈願する。
〔次回 2月11日|ナージキ占い〕
ナージキーとヒヌカン
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