泡瀬のビジュル

海に浮かぶ粟石二体を持ち帰り、石の祠を建て霊石として祀ったことが「泡瀬ビジュル」の縁起だと伝えられている。以来、粟石二体を「ビジュル神」として人びとが信仰するようになったとされている。

現在でも、旧暦9月9日のビジュル参りの際には近隣所在の住民はもとより、多くの人びとが参画して豊作・豊漁、無病息災の祈願がおこなわれている。特に近年は、それに加えて子安や子授けに霊験あらたかだとして、生まれた子の健やかな成長を願う人や子宝をのぞむ夫婦などが全島各地から訪れ、祈願する姿が多く見られるようになったようだ。ぐるりの木の枝には子授けを願う人の絵馬が取り付けられている。

1983年に従前の敷地を拡張して社殿と鳥居を移設し、燈ろうを新設して現在のような外観となっている。
なお、祈願終了後、入口左手に設置された送水所の水をひしゃくですくい飲みほすと願いが叶えられるという。


〔次回 5月20日|渡口のティラ〕

参考書籍:沖縄の聖地

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