鏡水のミーヌシン

拝所が陸上自衛隊那覇駐屯地内にあるため、参拝するためには受付けで手続きをする必要がある。受付けで拝所の位置は確認できる。
石づくりのアーチ門と赤がわら屋根の小ぎれいな拝殿が目につく。 伝えられるところでは、難破船が打ち上げられ、乗組員が洞くつ内で見つけた泉の水を飲んで助かり、その感謝の気持ちを込めてウコールを献納し拝んだことが始まりだという。

もともとは聖観音を本尊とし、びんずるを脇侍(本尊わきにひかえる仏像)とする観音堂であったとされているが、いつの間にかそのことが忘れ去られ、ビズル(ビジュル)を安置したガマと見なされるようになったようだ。中央に安置されたフトゥキ(仏像)に旅の加護や子安を祈願するようになったという。
鏡水では旧暦の3月4日の「ヌヌヌウグヮン」(布の御願)に、集落の婦人たちがそろってミーヌシンを拝み、子孫繁栄を祈願し、アシビ(遊び)をする伝統行事を今に伝えている。

〔次回 8月19日|子育て祈願〕

参考書籍:沖縄の聖地

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