タグ別アーカイブ: タキウクシ
タキウクシ その2
タキウクシで、万が一にもチヂに見合わないウグヮンを入れた場合や間違った手順で行ったとき、あるいはきちんとシジタダシをすませないまま行った場合は「カミにたおされる」として非常に恐れられる。 「カミにたおされる」とは、カミダーリの再発を意味し、ユタ稼業に就いている者でもその恐怖心は尋常ではないようだ。一から修行をやり直さなければならないし、その苦悩は他者では理解できないのだという。 タキウクシは、先輩ユタや経験を積んだウグヮンサーが同行して行うのがふつうだが、慣れてくるにしたがい、単独行動をとるよう … 続きを読む
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
タキウクシ その1
ユタになるための免許皆伝までには、自分につながる祖先のシジ(血筋)のあやまりを正す「シジタダシ」につづいて「タキウクシ」と称されるウグヮンマーイの試練が待ち受けている。 タキウクシとは、祖先とかかわりのあったと考えられるカー(井泉)・御嶽・グスクなどの拝所や聖地を、カミや祖霊などの請求によるシラシ(知らせ)に従って、御願を入れることをいう。 御願を入れるべき拝所や聖地の数、回る順序等はそれぞれによって異なるとされている。それはしごくもっともなことで、それぞれに専用のチヂ(チヂガミ)が存在し、その … 続きを読む
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
チヂアキの確認
タキウクシとよばれるウグヮンマーイを行い、ハンジによるチヂアワセをするなかで、カミガミや遠祖・近祖を問わず祖先の霊の中から、自分のチヂガミとなるカミ(御嶽の神やリュウグ神など)や祖霊(四代目前の祖先など)が特定されてくる。 特定されたカミや祖先の霊はチヂガミとして生涯従うかわりにハンジを出すときに必要な霊感をかけてもらい、不必要なときには霊感をはずすことができるようになるとされている。つまりは霊感をコントロールできるようになるというわけだ。 ここではじめて、心身の不調がおさまりカミダーリ状態から … 続きを読む
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タキウクシ その2
タキウクシは、ユタやサンジンソウなどカミグトゥに精通した者が一緒に回るのが原則だが、経験を積んでいくと、単独で回るようになるようだ。ユタやウグヮンサーを伴うウグヮンマーイは想像以上に出費が嵩む。 経験を積み重ねる中で、カミや祖霊からの請求によるシラシを感じとって、悟る能力が磨かれていく。そして、ウグヮンを入れる場所や手順、方法を学んでいく。それが巷間いわれているところの「ユタの学習」であり「ユタの学校」である。 しかしながら、父母や祖父母といった近い世代の祖先ばかりでなく、かなりの遠祖までさかの … 続きを読む
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タキウクシ その1
タキウクシとは、祖先とかかわりのあったと考えられるカー(井泉)、御嶽、グスクなどの整地や拝所を、カミや祖霊の請求による「シラシ」(知らせ)に従ってウグヮンを入れることである。 ウグヮンを入れる聖地や拝所の数や場所、回る順序もそれぞれによって異なるとされている。それぞれの専用のチヂを持っているわけだから、専用のチヂに見合ったウグヮンをしなければならないとされているからだ。 万が一にも、専用のチヂに見合わないウグヮンを入れた場合や間違った手順で行った場合、あるいはシジタダシ(血筋を整える)をきちんと … 続きを読む
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29 「タキウクシ その2」
タキウクシの実践を重ねる中で、カミや祖霊からの請求によるシラシを感じ取って、悟る能力が磨かれていくことになる。 当然、ウグヮンを入れるべき場所や手順、その方法も学んでいくことになる。 ただ問題なのは、自分のよく知って居る父や祖父といった近い世代の祖先ばかりでなく、はるか遠い世代の祖先までさかのぼることになるのだから、必然的にウグヮンを入れる場所は気が遠くなるほど多岐にわたるという。 一人前のユタになった後までも、請求などによるシラシを感じ取ったときは、ユタ自らタキウクシのためのウグヮンに出かけて … 続きを読む
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28 タキウクシ その1
「タキウクシ」とは、祖先と関わりのあったと考えられているカー(井泉)、御嶽、グスクなどの聖地や拝所を、カミや祖霊の請求による「シラシ」に従ってウグヮンを入れることである。ウグヮンを入れる聖地や拝所の数、場所そして巡拝する順序も、それぞれによって異なるとされている。 それはまた当然のことで、それぞれが専用のチヂを持っているわけだから、そのチヂに見合ったウグヮンを実践しなければならないということになる。 万が一にも、チヂに見合わないウグヮンをいれた場合、あるいは間違った手順でタキウクシを実践したとき … 続きを読む
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