タキウクシは、ユタやサンジンソウなどカミグトゥに精通した者が一緒に回るのが原則だが、経験を積んでいくと、単独で回るようになるようだ。ユタやウグヮンサーを伴うウグヮンマーイは想像以上に出費が嵩む。
経験を積み重ねる中で、カミや祖霊からの請求によるシラシを感じとって、悟る能力が磨かれていく。そして、ウグヮンを入れる場所や手順、方法を学んでいく。それが巷間いわれているところの「ユタの学習」であり「ユタの学校」である。
しかしながら、父母や祖父母といった近い世代の祖先ばかりでなく、かなりの遠祖までさかのぼることになるので、ウグヮンを入れる場所は驚くほど多くなる。
一人前のユタになった後でも、請求などによるシラシを感じとったときは、ウグヮンに出かけるという。
ウグヮンに終わりはないというユタの嘆きも、こうしたことに起因しているわけだ。
〔次回 12月17日|サーダカンマリは遺伝するか?〕
タキウクシ その2
参考書籍:
カテゴリー: ユタグトゥ(ユタ稼業)
タグ: タキウクシ
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