タキウクシ その1

タキウクシとは、祖先とかかわりのあったと考えられるカー(井泉)、御嶽、グスクなどの整地や拝所を、カミや祖霊の請求による「シラシ」(知らせ)に従ってウグヮンを入れることである。

ウグヮンを入れる聖地や拝所の数や場所、回る順序もそれぞれによって異なるとされている。それぞれの専用のチヂを持っているわけだから、専用のチヂに見合ったウグヮンをしなければならないとされているからだ。

万が一にも、専用のチヂに見合わないウグヮンを入れた場合や間違った手順で行った場合、あるいはシジタダシ(血筋を整える)をきちんとやらずにタキウクシを行った場合は、カミダーリが再発することを意味し、ユタになったものが最も怖れることである。
そうなると、一から修行をやりなおさなければならなくなる。

〔次回 12月10日|タキウクシ その2〕

参考書籍:

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