ユタの悟り

自分のチヂを自覚することをユタ社会では「悟り」という。
カミダーリ状態に入った者が、ユタをともなってあちこちの拝所に御願を入れる。そして「サンミン」と称されるカミや祖霊からのメッセージがおりてくるのを待つ。その一方では、ヒヌカンの日々の拝みも欠かさず「シラシ」(知らせ)が入るのを待つ。

このように、御願を入れたり拝みをつづける中で、やがて自分のチヂの正体がおぼろげながら見えてくるようになり、いつの日かそれが生涯自分が仕えるようになる「チヂガミ」であることを悟るというわけだ。

チヂガミを悟り、重ねてきた修行が終了することを「チヂアキ」という。

〔次回 11月12日|ウシクミグヮンス〕

参考書籍:

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