14 「チヂガミの決定」

カミダーリ状態に入った者が、はじめからこれらの人物や神・仏が自分の守護神(チヂガミ)となると認識するわけではない。 カミダーリの期間中に、積み重ねる試練や修行、先輩ユタなどのハンジを通してじょじょにチヂガミの存在を認識するようになり、やがて自分専用のチヂガミをさぐり当てていくとされている。 白髪の老人は遠い祖先であったり、かんざしを差した女性はゆかりのあるノロであったり、高貴な人物は琉球国王であったり、プロセスを経るにしたがい、チヂガミの正体がより具体化してくる。そして最終的に専用のチヂガミが決定されるという。 途中でチヂガミがかわることはなく、終生の契りを結ぶことになり、ユタグトゥを助け、生涯をささえる存在になるという。

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