14 「チヂガミの決定」

カミダーリ状態に入った者が、はじめからこれらの人物や神・仏が自分の守護神(チヂガミ)となると認識するわけではない。 カミダーリの期間中に、積み重ねる試練や修行、先輩ユタなどのハンジを通してじょじょにチヂガミの存在を認識するようになり、やがて自分専用のチヂガミをさぐり当てていくとされている。 白髪の老人は遠い祖先であったり、かんざしを差した女性はゆかりのあるノロであったり、高貴な人物は琉球国王であったり、プロセスを経るにしたがい、チヂガミの正体がより具体化してくる。そして最終的に専用のチヂガミが決 … 続きを読む

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13 「チヂガミの正体」

夢の中や幻覚に白髪の老人があらわれて、「シラシグトゥ」(知らせ)や「サシズ」(指令)をしたり、拝所などを連れ回したりする話は、カミダーリ状態に入った者の共通項のようである。 チヂガミの典型として登場する白髪の老人だが、実際には白装束を見にまとった男女、身分の高い人物、亡くなった祖先等々、さまざまな人物が登場するようだ。それに加えて、龍宮神、観世音菩薩、十二支の神など、まとめてカミと称されるカミガミも登場するという。 ユタが「チヂガミ」とよぶ守護霊(神)の正体こそ、これらの登場人物やカミガミをいう … 続きを読む

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12 「チヂガミの効用」

ユタがそれぞれ独自のチヂガミを持つことは先回で述べた。 独自のチヂガミを持つことによって、ユタがそれぞれに独自の「ハンジ」(判示)を出すことを可能にしているわけだ。また、ユタが組織としてまとまらず、もっぱら個人営業に専念し、自由で特定の形にはまらない「ユタグトゥ」ができるのも、自分専用のチヂガミを持っているおかげだともいえる。さらに、ハンジを出す際に「チヂガミがこういっている」とか「チヂガミがこうさせる」というセリフが出てくるのも、専用のチヂガミの効用といえるだろう。 カミダーリ状態のときに乗り … 続きを読む

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11 「チヂガミとの出会い」

サーダカンマリの人がカミダーリを経てユタになっていく過程で、長い時間をかけて苦しみや痛みを乗り越えていくとされている。 長くて苦しい試練に打ち克ち、修行に耐えるための大きな支えとなるのが、カミダーリの際に乗り移り(憑依)、縁を結ぶとされるカミや祖先の霊、いわゆる「チヂ」の存在だといわれる。 試練を乗り越え、修行を積み重ねていくなかで、サーダカンマリの人は生涯自分の守護霊(神)となってくれるチヂと出合うとされている。 自分が仕え、自分を導いてくれると信じられている守護霊(神)のことをユタは「チヂガ … 続きを読む

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10 「ウグヮンブスク」(御願不足)

愛すべき子孫に、たとえ「シラシ」だとしても、災厄をもたらす祖先の霊なんてものがあるはずもないというのが、世間一般の人びとの考える常識だといえよう。 ところが、子孫から十分な慰めや供養を受けられないとしたら、祖先の霊から供養の催促があったとしても不思議なことではない。 このように、供養を十分に受けられない祖先の霊や、儀礼的な手続きをきちんと受けていない霊などは、成仏したくても成仏できずにただよいさまよっている(浮遊霊)ことになる。 このような浮かばれない霊を慰め、悟りを得させ、成仏できるようにする … 続きを読む

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9 「シラシ」(知らせ)

いけにえの供物をおそなえし、祖先の霊をまつることを「血食」(けっしょく)という。このような祖先祭は決して絶やしてはいけないというのが「血食思想」という。 中国で生まれた血食思想によれば、亡くなった者もあの世(グソー)にいってから、あの世の支配者に供物(ウサギムン)を捧げたり、税金を納めなければ、あの世での安穏とした暮らしができないという。 それだから当然のこと、子孫が先祖に対するまつりごとをきちんとしなかったり、忘れたりすると、あの世にいる祖先も自分の義務が果たせなくなり、辛い思いをすることにな … 続きを読む

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8 「タタリ」(祟り)

カミダーリは、カミや祖先の霊からサーダカンマリの人に与えられる一つの試練だと、ユタの世界では受け止められている。 それだから、カミダーリはカミや祖先の霊からの一方的な働きかけによって起こるとされている。したがって、自ら望んでカミダーリ状態になることもできないし、逆に、それを拒否することもできないというのも、十分に説得力を持ち、宿命だというのもうなずけるのである。 このような理由から、サーダカンマリは「神の祟り」だとする考え方が出てくるのも、理解できるわけだ。それと同時に、サーダカンマリになる主た … 続きを読む

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7 「カミダーリと学習」

カミダーリ状態になった者は、さかんにユタヌヤー(ユタの家)通いをするようになる。そして、ユタやウグヮンサー(御願を専門とする人、御願に手なれた人のこと)をともなって沖縄中の拝所に御願を入れる。いわゆる「ウグヮンマーイ」を始めるわけだ。 ウグヮンマーイこそ、ユタになるための修行の一つであり、実践をともなった学習期間ともなる。よく「ユタの学校がある」などといううわさ話を耳にすることがあると思うが、じつはこの学習期間のことを「ユタの学校」などと形容したりするのである。 こうした実践をともなった学習は、 … 続きを読む

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6 「ヒチアテ」(ハンジの照らし合わせ)

サーダカンマリであることが認知され、くり返す異常行動をカミダーリだとまわりからほのめかされ、ついにはユタのハンジを受けると、当人も自分の異常行動を「カミに打たれた」あるいは「カミにかかった」ためだと思うようになるようだ。 そして、心身の不調も「病気」ではないと自覚するようになるという。 そこまでいくと、「カミダーリ」をはっきりと確定するために、複数のユタのハンジを求めてユタ買いをする。そして、それぞれのユタのだしたハンジを照合する。これを「ヒチアテ」という。 ヒチアテは、カミダーリ状態に入ったこ … 続きを読む

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5 「カミダーリの判断」

カミダーリ状態になると、心身の不調がはげしく、身をさいなむような悩みや苦痛を味わうとされている。 1 とつぜん、意識がなくなったりする 2 とうとつに笑ったり、泣いたり、ひとり言をぶつぶつと言いだす 3 人まえで歌ったり、踊りだしたり、ほっつき歩くようになる 4 カミや祖霊と語りだすかと思えば、意味不明のことを口ばしる。 さらにすすむと、腰痛や頭痛、吐き気、出血などというからだの変調をきたすようになり、食欲不振がつづき、じょじょにやせ細ってくるようになる。 もちろん、現代医学といえども原因をつき … 続きを読む

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