6 「ヒチアテ」(ハンジの照らし合わせ)

サーダカンマリであることが認知され、くり返す異常行動をカミダーリだとまわりからほのめかされ、ついにはユタのハンジを受けると、当人も自分の異常行動を「カミに打たれた」あるいは「カミにかかった」ためだと思うようになるようだ。 そして、心身の不調も「病気」ではないと自覚するようになるという。 そこまでいくと、「カミダーリ」をはっきりと確定するために、複数のユタのハンジを求めてユタ買いをする。そして、それぞれのユタのだしたハンジを照合する。これを「ヒチアテ」という。 ヒチアテは、カミダーリ状態に入ったことを確定するための一種の儀式のようなものとされている。 それはまた一方では、将来の「カミミチ」(神の道)、いわゆる「ユタ」になるための学習のはじまりともなるとされている。

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