ワルミのティラ

近年開通した天底集落と古宇利島(ともに今帰仁村)を結ぶ大橋の真下にある。
ティラとは呼称されてはいるものの、洞くつ入口をふさぐように建つ小ぶりのセメントづくりの祠があるだけで、お堂や門があるわけではない。まさに「神います洞くつ」といったイメージである。

祠は三体の霊石を守護するように建てられており、かたわらにウコールが安置されている。三体の霊石のうちの一体が「子を授ける霊力」が宿っているとされ、子授け祈願の対象となっている。

その昔、坊主が修行した洞くつだったという伝承もあるようだが、ガマ(洞くつ)はニライ・カナイへ通じているとされ、願いは霊石を通してニライ・カナイの神へとどき叶えられると信じられている。

かっては、集落の祭場ともなっていたようだが、それもいつの間にか中断されたままとなっているという。 ウグヮンサーやユタなどを伴った祈願者が多く訪れているという。

〔次回 3月4日|運天のティラガマ〕

参考書籍:沖縄の聖地

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