西江のニャーティヤガマ

琉球開びゃく神のアマミクを祀った霊地としてつとに知られているのが、伊江島の宮森御嶽こと「西江のニャーティヤガマ」である。別名「千人洞」ともよばれている。

洞くつ入口付近に霊石がまつられ、古くから吉凶禍福を占う占石として用いられてきたというが、他方では子を授ける霊力が宿っているとして信仰する人も多く、現在でもなお「子授け祈願」に訪れる人が多い。子授け祈願は霊石の前に供物をそなえて祈願する。

なお、洞くつ内には複数の拝所がある。男神・女神、あるいは方位の神を示す銘の刻まれた拝所が目につくが、後日、霊能者などによってつくられた拝所であろう。 今次大戦では戦禍をのがれた住民の多くが身を寄せたところでもあり、別称の「千人洞」の由来ともなっている。

〔次回 3月25日|屋部寺〕

参考書籍:沖縄の聖地

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