サキムイ

婚約を意味する儀礼のことを「サキムイ」(酒盛り)といい、そのための酒宴のことを「サキムイスージ」という。
結婚相手の娘の親の承諾が得られた時点で、日選びがおこなわれる。日が決まると、男性側の家から本人・両親・親戚の者が連れ立って女性の家へ出向き、盃をくみ交すことになる。この儀礼を「サキムイ」という。地域によって「ニンゴームイ」あるいは「サンゴームイ」とよぶところもある。

サキムイには、男性側から「ニンゴーザキ」(二合酒)、茶、ウチャワキなどを持参する。ウチャワキとしては「クバン」(塩味の天ぷら)、「アギドウフ」(揚げ豆腐)、かまぼこ、アスティラ、豚肉などの煮しめなどが一般的であった。

女性の側は「クーブイリチー」(昆布の炒め煮)とそうめんの吸い物を用意して接待する。
サキムイによって、現在でいう「婚約」が成立したことになる。

〔次回 8月26日|クファンムイ(結納)〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 沖縄祝い事便利帳

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