奥のイビガナシ

奥(国頭村)集落内を流れる奥川をはさむように公園が整備され、集落の対岸には宿泊施設が建っている。その背後にひかえる森が「イビウタキ」と称される集落の聖地で、横断するように遊歩道が敷設されている。「奥の細道」という立て看があるのだが、何故に「奥の細道」なのかはこの際不問とする。

奥の細道の終点(出口となっている)近くの木立の中にセメントづくりのやや大ぶりな祠があり、その中に三基のウコールが安置されている。「奥のイビガナシ」である。
近隣では、その昔から「子育て」のための祈願が行われていたという。

現在、5月5日の「子どもの日」には、広大な公園も人であふれかえるほどにぎやかになる。だがそれが過ぎると、もとの川辺のゆったりした風景をとりもどす。
道路のアクセスが良くなったこともあってか、中・南部の遠方からも「子育て祈願」に訪れる人を見かけるようになったという。

〔次回 9月2日|辺土のウガミのビジュル〕

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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