沖縄では現在でも、多くの地域で生まれた子が無事に育つことを願い、あわせて家族の無病息災を祈るために、旧暦の9月(9日が多い)にビジュル(霊石)やティラ(テラ・拝所)にお参りする。
子育てや無病息災を主な目的としてビジュルやティラにお参りし、祈願することを「ビジュルムヌメー」あるいは「ティラムヌメー」という。
過去一年間に生まれた子を抱いて「ムヌメー」(物参り)する習俗は、中頭や島尻地方に多く見られる。現在でも、集落の人たちが参加する村落祭祀型のムヌメーをおこなう地域も多いのだが、個人的に子の健やかな成長を願って「子育て祈願」する人がふえてきたようだ。これらの拝所のほとんどは個人的な参詣が許されており、それぞれの都合に合わせて祈願している。
〔次回 8月26日|奥のビガナシ〕
子育て祈願
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
タグ: ティラムヌメー, ビジュルムヌメー
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