ニービチスージ(祝宴)に入る前に、2つの重要な儀礼が行われる。一つが「ミジムイ」(水盛)で、もう一つが「ユレーウブン」である。
男性家へ到着した花嫁一行は縁側より二番座(仏間)へ招き入れられる。 花嫁は座敷の上座(仏だんにむかって右側)にすわり、対面に花婿がすわる。
二人の前には、ごちそうを盛り、水の入った椀の置かれた膳が用意される。仲立ちの女性が椀の水に右手の中指をひたし、まず花婿の額に3回つけ、それから花嫁の額に同じように3回つける。
水によって二人は浄められることになるというわけだ。これが「ミジムイ」(ミジナディとも)である。 首里の旧家では現在でも、古式にのっとって、祖霊の前でこのミジムイの儀礼を行っているという。
〔次回6月2日|ニービチスージ その2〕
ニービチスージ その1
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