ヒジュルグヮンス

多くの場合、人が亡くなると位牌を仕立てて祀る。死後はその位牌を通して故人を偲び供養することになる。当然、位牌を祀る人がいなくてはならない。ところが、さまざまな理由から祀り手のいない位牌が出てくる。このような位牌のことを沖縄では「ヒジュルグヮンス」とよび、とても忌み嫌う。

位牌を寺にあずけるのは、親族間で位牌の継承者が決められない場合や特定の宗教を信じるようになり位牌祭祀そのものをやめた場合に限定されるのがふつうである。
近年、増加傾向を見せる永代供養とは異なる。永代供養とは寺院が特別の布施(永代供養料)を受けて故人の忌日など永久的に供養を行うことだ。
ヒジュルグヮンスにするよりは永代供養を選択する人が増えてきたということなのであろう。


〔次回 6月16日|ウンヌグヮンス〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 絵でみる 御願365日

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