第10回目 相剋(相性の悪いこと)

互いの長所をそこない、短所をきわだたせて対立し、相手の成長をさまたげる五つの気の関係を「五行相剋」という。俗に言うところの「相性が悪い」ということだ。
相剋には、相手に打ち勝とうとして争うという意味がある。
五つの気が下図の矢印のようなめぐり合わせになったときに「相性が悪い」と判断されるようだ。

欠点をあげつらい、長所を認めようとしない相手とよりよい人間関係を結ぶことは不可能である。
縁談の場合はまとまらないケースが出てくるし、親子関係、友人関係となるとこじれて修復が難しくなってしまう。

五つの気と干支のかかわりを、易の吉凶を結びつけて、相性がよければ「吉」となり、万事につけてものごとがうまくいく。逆に相性が悪ければ「凶」となり、思うようにものごとが運ばず、結果悪しということになる。

以上、見てきたように、縁結びをはじめとして人と人とのかかわりで「相性の良し悪し」をいうのは五つの気が「相性」か「相剋」かによって決まると判断される。原理はいたって単純だといえる。

※占いルール
占いは1回だけというのが基本的なルールとされている。気に入らないから2回も3回もというわけにはいかない。
占いはその瞬間(時間と場所)がたいせつだとされているからだ。
また、特別に占ってほしいことがないのに興味本位で占ってはいけないとされている。

〔次回 11月21日|第11回 干支で見る男女の相性〕

参考書籍:

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