タグ別アーカイブ: ユシン
アラヤシチの屋敷の御願 その4
ユシン(ユシミとも)の拝みは、「ウヌファ」(東)→「ウマヌファ」(南)→「トゥイヌファ」(西)→「ニヌファ」(北)の順におこなう。 拝み終わると、あらかじめ用意しておいた清め用の米と塩を北の方角にむけてまき、土地を清める。 土地の清めが終わったら、きちんと結界をはる。結界とは仏教用語で坊さんが修行するときにその行動の範囲を定めて出入りを制限することを意味する言葉だが、ここでは「ヤナカジ・シタナカジ」などが入り込んで土地を汚さないようにするためと、土地のテリトリーをはっきりさせる目的がある。 土地 … 続きを読む
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり 絵でみる 御願365日 三山とグスク
ユシンの神の守るもの
沖縄で屋敷地として「三角地」が忌み嫌われる最大の理由は、家・屋敷を守護してくれるとされている「ユシン」(ユシミとも)の神々が宿れないからである。四隅のうち一方が欠けていたのではユシミ(四隅)に宿る四神のうちの一神が宿る場所がないということだ。 ●ニヌファ(北)の神は、ヤナカジ・シタナカジ(悪霊)を押しのけて屋敷を守護してくれる。 ●ウヌファ(東)の神は、天の神さまの取り継ぎをしてくれ、家庭を明るくしてくれる。 ●ウマヌファ(南)の神は、荒波・荒風を押しのけて、家庭を円満にしてくれる。 ●トゥイヌ … 続きを読む
屋敷の方角
屋敷の御願でユシン(ユシミとも)の拝みをする場合、「ニヌファ」(子―北)ないしはウヌファ(卯―東)を起点として時計回り、反時計回りに拝むという話を耳にする。一方が正しくて他方はまちがいということなない。また、人によって1回目と2回目は異なる回り方をしなければならないともいう。いろいろな理由づけがなされているようだが、ほとんどの場合、霊能者などの受け売りにしかすぎない。 屋敷の御願の回数そのものが年1回だけという地域から複数回(2回以上)とする地域があり、かなりの偏差がある。 また起点とする方角も … 続きを読む
屋敷の清めの御願
近年、家を新築する際にも、地鎮祭のみで済ませるケースが多くなったようだ。ところが年輩者の中には地鎮祭に加えて、新しい屋敷地を清める意味で伝統的な屋敷の御願をしないと気がすまないという人もいる。 それとは別に、何らかの理由で屋敷が荒れているとか汚れていると判断されたとき、あるいは屋敷のフシウンが弱まっていると判断された場合などにも、屋敷を清めるために屋敷の御願がおこなわれる。 これらの屋敷の御願は、定期におこなわれる屋敷の御願(旧暦の2月・8月など)とは異なり、ユタなどの霊能者や神人、ウグヮンサー … 続きを読む
ユシンのグイス
ウートートゥ ニヌファヌシミヌ(拝む方角) ヂーチヌカミガナシー チューヌユカルフィーニ カフゥナフィーニ ウヤシチヌウグヮン トゥドゥミウニゲーデービル ミハナグミ ウジャキ ウチャヌク カミヌシルシバン ウシャギヤビティ ウンニュキヤビーン チチヌシーヤ チチンカイ イシヌシーヤ イシンカイ キーヌシーヤ キーンカイ ナートゥクルドゥクル ウイチチジュラク ウタビミソーチ ヤナカジ シタナカジ シジナランムヌ ニライカナイ ウシヌキミソーチ クヌ ディショーヌ(干支) チネー ウマムイジュラ … 続きを読む