トートーメー

トートーメー

離婚した女性が一家を構えた場合

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。離婚した女性が一家を構えた場合、当然のことだが、亡くなった後は位牌を仕立てて祀られることになるのだが、離婚しているのだから、ふつうは元の夫といっしょに祀られることはありません。
トートーメー

子どもをもつ女性が離婚した場合の祀り方は?

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。子どもをもつ女性が離婚した場合の祀り方については、いろいろなケースが想定されますが、そのまま再婚もせずに亡くなった場合は「妻は夫とともに祀られるべき」だとする理想の形からははずれることになります。
トートーメー

独身のまま亡くなった女性の位牌は?

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。トートーメーの継承にかかわる「四つのルール」には、娘はあらかじめ生家のトートーメーの継承者からはずされ、生家のトートーメーにいっしょに祀ることはタブーとされています。
トートーメー

イナググヮンスとは

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。イナググヮンスとは、文字通り解釈するならば「女性の元祖」であり「女性の位牌」ということです。女性が元祖になるケースとしては、ふつう思いつくケースとしては、未婚のまま亡くなった女性の位牌、あるいは離婚して実家にもどり亡くなった女性の位牌があげられます。
トートーメー

長男が外国や本土で暮らしている場合

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。現代社会では、長男といえど必ずしも両親と生活を共にするとは限りません。トートーメーの継承者が沖縄以外、他府県はもちろんのこと、外国に生活の場を求めるのは珍しいことでもありません。こうしたケースでは、いずれ遅かれ早かれトートーメーの継承問題につき当たることとなります。
トートーメー

長男が未婚のまま亡くなった場合

二つのケースを想定して考えていくことにする。すなわち、死亡した年齢が7歳未満であるか否かということである。伝統的な風習としては、7歳未満で亡くなった場合は、イーフェーを仕立てないで祖霊といっしょにウコールで祀る。主たる理由としては、7歳未満...
トートーメー

子どものいない場合のトートーメーの継承

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。結婚はしたけれども子どもができない場合、当然のことながらトートーメーの継承者がいないということになります。このままの状態では家は断絶し、トートーメーは祀る人がいないままヒジュルイフーフェー(冷たい位牌)となってしまいます。これは沖縄では最も忌み嫌われていることです。
トートーメー

ルール その4

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。四つ目のルールは「二男、三男以下の者は将来生家より分家して一家を構え、亡くなったときは、それぞれの嫡男(長男)が新しくトートーメーを仕立てて祀り、代々継承しなければならない」というものです。
トートーメー

ルール その3

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。前回の「イナググヮンス」とともに、もっとも厳格に守るべきルールとされているのが「マシジ」によるトートーメーの継承です。マシジとは父方の血筋をひく者をさし、母方の血筋は除かれます。
トートーメー

ルール その2

沖縄の祖先崇拝である、トートーメー信仰について。トートーメーの継承問題で、常に社会的な関心を喚起しているのが「女性を継承者として認めない」、いわゆる「イナググヮンス」(女元祖)のルールです。