妊娠祈願
結婚してもなかなか子宝に恵まれない夫婦が、タンカーユーエーを終った親類の子どもをあずかって、自分の子のようにたいせつに育てると妊娠すると信じられていた。 あずかった子のことを「ミセクーガ」(見せ卵)ともいう。養鶏がなかなか産卵しないとき、ミセクーガといって巣の中に卵を置くと産卵するようになるという発想から生まれた習俗だろう。 子どもをあずかるときは、ヒヌカンに酒と花米、それにウバギー(産飯)をそなえ、ウチャトゥをたてて、線香をともして祈願する。同様に、トートーメーにも供物をそなえウートートゥする。 ミセクーガとしてあずかって育てる子どもは、あくまでも妊娠を誘発する役目を果たすと考えられたわけで、子どもがさずかればそれでお役ご免ということになる。 ほぼ全島的に見られた習俗である。 〔次回 9月24日|安産祈願〕








