子どもがいる女性が離婚した場合 その2

子連れで離婚し、その後独身を通して亡くなった場合は、当然その子が位牌を仕立てて祀ることになるのだが、そのままでは母親が「タチクチグヮンス」ということになり、位牌継承のタブーに触れることになる。
それを避けるために前回紹介した「イーフェーニービチ」という方法があるのだが、現代社会では容易に受け入れられないだろう。

同じケースで再婚した場合、再婚した相手(夫)との間に出来た子(男子)が位牌継承者となる。たとえ男子の連れ子であっても、それが母系血縁者である場合は位牌継承者からは排除される。俗に言うところの「シジ」の通らない者とみなされるからだ。

再婚の場合、戸籍上は長男(女性の連れ子)であっても、シジ(血筋)の関係で二男あるいは三男(男性の連れ子、あるいは再婚後に生まれた子)が位牌の継承者となってしまう。このようなケースでは遺産の相続でモメることが多くなってくる。

〔次回 3月25日|チョーデーカサバイ〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー 絵でみる 御願365日

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