タナバタ

沖縄で「タナバタ」といえば、お墓回りをきれいに掃除し、祖先に盆の案内をかける祖先祭祀の行事である。従って、本土の「七夕行事」との関連性はほとんどない。

まずは「ヒジャイガミ」(墓面にむかって右側にいるとされる守護神)に線香と酒をそなえ、墓の守護に対する感謝をささげ、お墓回りの掃除をおこなう旨を告げる。ついで墓面を拝み、盆が近づいたことを先祖に報告し、家にいらっしゃってくださるよう案内をかける。
それだから、タナバタ(旧暦の7月7日)の日には、全島各地で墓回りを掃除し、お参りする人の姿が見られるわけだ。

なお、タナバタに「日無し」ともされ、日取りに関する制約がとりはらわれる日とされることから、この日に墓の移動や位牌の書き替えなどをおこなう人も多くなる。 仏だんにはウチャトゥをたて、酒とウチャワキをそなえて祖先を供養する。

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー

カテゴリー: スーコー |

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