津覇のティラ

前回同様に中城村内にあるパワースポットである。
津覇集落の畑中にあるセメントづくりの大ぶりな祠が「クヮッナシビジュル」として拝まれている「津覇のティラ」だ。

祠の中に祀られている霊石4体(割れて5体に見えるが)は「火の神」・「水の神」・「海の幸の神」・「子孫繁栄の神」だとされているが、なかの一体が「クヮッナシビジュル」だといわれている。

その昔から、子のない夫婦がクヮッナシビジュルのかたわらで一夜を過ごせば子が授かると言い伝えられている。今でも全島各地から「子授け祈願」のために訪れているようだが、さすがにそこで一夜を過ごす祈願者はいないようだ。

縁起によれば、400年ほど前、カマド勝連という人の祖先が海に浮かんでいた霊石を権現として祀るためにお宮を建てたのが始まりだとされている。
現在でも、旧暦正月の「初ウガン」、9月9日の「十二支廻り」、12月24日の「解ち御願」には地域住民による拝みがおこなわれている。

〔次回 6月10日|普天間宮〕

参考書籍:沖縄の聖地

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