チョーデーカサバイを防ぐ方法の一つとして脇位牌にして祀る方法があるとお話ししたが、次世代の継承者が見つからない場合は、そのままアジカイグヮンスとして次世代にバトンタッチされることになる。
近年、このバトンタッチされたアジカイグヮンスの処遇をめぐって問題がおこっている。継承者がなかなかあらわれないことも大きな問題だが、本来なら順当な継承者と見なされる者でも、その継承を拒否する事態がおこっていることだ。
慣習的には継承者と認められても、当人にとっては極めて縁の薄い存在でしかない場合が多いからだ。生前の交流も全くなく、いわば位牌のみを継承し、祀る義務を負うというのは合点がいかないということだろう。
ある意味では当然といえる。
今後、慣習的な考え方だけで位牌の継承を実現しようとするのはますます難しくなってくるであろうし、位牌継承問題は曲がり角に来ているのではないだろうか。
〔次回 9月9日|永代脇位牌のまつり方〕
チョーデーカサバイの問題点
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