昔と変わらぬ絶景を誇る「ハーミンジョウ公園」へ至る階段の途中、右手の草むらの中に堂々の構えを見せる祠がある。
祠の中には二体の霊石がまつられている。霊石は俗に「ハーミンジョウのビジュル」とも呼ばれ、古くから「子育て」に霊験あらたかだとして人びとの信仰を集めてきた。 旧暦の9月9日にいとなまれる例祭では、紙でつくったウチカケ(白衣)をかぶせるのが古くからの習わしとなっていたという。しかし、現在その古俗を知っている人も少なくなってきたようだ。
とは言いながらも、現在も旧暦9月の「子育て祈願」は継続して行われており、地元と塩屋の人びとはむろんのこと、近隣の集落からも参詣に訪れるという。 階段を登りつめた頂きには、「花売りの縁」の道行きの歌としてよく知られている琉歌の刻まれた石碑が建立されている。
〔次回 9月23日|安和の部間権現〕
塩屋のハーミンジョウ
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
タグ: ハーミンジョウのビジュル
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