クヮンチェーバク

龕(がん)はともかくとして、クヮンチェーバクはほとんどの地域から姿を消した。龕は遺体を納めたクヮンチェーバクを墓まで運ぶ朱塗りのこしのことである。

地域によっては文化財的な意味から龕の納められている龕屋を保存しているのが見られる。
クヮンチェーバクは、上記したように遺体を入れて葬るための容れ物のこと。遺体は膝を立てた寝姿で棺箱に納め、墓室に安置する。従って棺桶ではなく棺箱というのが正しいだろう。いずれも火葬が普及する前の話である。

クヮンチェーバクの大きさは、長さが3尺6寸4分(約110cm)、奥行きと高さが1尺4寸4分(約44cm)。墓にはこのクヮンチェーバクがぎりぎり入る大きさが吉寸とされていたようだ。

〔次回 11月11日|死の確認〕

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー

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