ユタ通いをする人 その2

リスクを怖れてユタ買いをためらう人も、回りから強く求められることもあって、簡単にユタ買いをやめられない事情をかかえている者が多い。
意に添わないままユタ買いを重ねているうちに、いつの間にかユタ社会に通じた人となり、ユタに頼るようになっていくわけだ。

いずれにしても、ユタ買いを続けているうちに、自分の思いがよく通じるユタに出会うと、今度は一転してユタを勧める立場になってしまう。そして経験者として初心者やユタ買いに不慣れな者に同行するようになる。

ここまでくると、ユタとのやりとりも上手くなり、出された判断を鵜呑みにすることもなく、複数のユタの判断をとって照らし合わせ、自分のもっとも受け入れやすいものを採用するようになる。

そして、さらにすすむと、何事によらずまずはユタの判断をとらなければ気がすまないという心境になる。こうなると、ハタから見ればユタ買いは一種の道楽にも見えてくることもあるのだろう。

〔次回 9月3日|ユタ御殿〕

参考書籍:

カテゴリー: ユタグトゥ(ユタ稼業) |

スポンサーリンク