サーダカンマリの人は、生来的に虚弱体質であり、予言めいたことを口にし、幻覚や幻視に悩まされ、理解不能な不思議な体験をするものだと周りの者から認められるようだ。
このような異能は、カミによって選ばれた者のみに与えられるもので、その異能ゆえにカミや祖霊と生きている者の仲立ちをすることが可能になるとされている。
カミや祖霊は、サーダカンマリの者を見抜き、ウグヮングトゥ(拝みごと)を「シラシ」(知らせ)として伝えたり、マジムン(魔もの)を見せたり、自然界にないものを映像として見せたり、音として聴かせたりするという。
その結果として、・幼少時より遠祖や近祖のことを夢見たり、話したりする・死者の霊(シニマブイ)を見たり、死者に出会ったりする・近隣の人の死を予告したりするとされている。
このような者がユタのもとに訪れると、判で押したように「サーダカンマリ」といわれるのである。
〔次回 3月4日|カミダーリ〕
サーダカンマリの特徴
参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり
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