各地の屋敷の御願 その6

宮古島市の平良島尻でも自然石を置いて屋敷神として祀っている。屋敷の御願は、ヤスクダミニカズの御願やウマリニーヌウサギのときにおこなわれる。司祭者として神役に依頼する人が多いようだ。

ヤスクダミニカズの御願は、屋敷が常に嘉利吉(カリユシ)であるようにという御願である。一度行えば良いとされているようだが、家によっては随時に依頼して祈願することもあるらしい。ほとんどの場合はユタなどの霊能者の助言によって行うという。

屋敷の四隅のうち、生命を掌る神(ウマリニー)は「トゥラヌパ」(寅の方)にいると信じられており、家族の健康祈願は主に「トゥラヌパ」で行われることから、「ウマリニーヌウサギ」ともよばれている。ちなみに「ウマヌパ」(午の方)は作物の神、「ニヌパ」(子の方)には子宝を授けてくれる神、「サンヌパ」(申の方)は3カ所で祈願したことを引き渡すとされている。

〔次回 4月15日|清めのための屋敷の御願〕

参考書籍:琉球風水 福を招く家づくり墓づくり 絵でみる 御願365日 三山とグスク

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