南風原のハマサチヌテラ

切石の壁面にセメントづくりの屋根をかぶせた堂々の石づくりの祠、手入れの行き届いた前庭があり、いかにも拝所といった趣きを見せてくれる。

祠は石の柱によって二つに仕切られており、向かって右側が「女シー」(イナグシー)、左側が「男シー」(イキガシー)とよばれており、それぞれに二基のウコールが安置されている。祈願するときは、はじめに女シーを拝し、ついで男シーを拝むのが古くからの習わしとなっている。
祠の中には普天間権現のクサイ(対を成すもの)とされている複数の霊石(ビジュル)が祀られている。そのためであろうか、ハマサチヌテラから普天間権現へウトゥシ(遥拝)する人も多いようだ。

全島各地から「子授け祈願」に訪れる人が見られるが、普天間権現とはクサイの関係にあることから、先に普天間権現に祈願する人もいる。 旧暦の2月と8月にはノロの司祭する祭祀がいとなまれている。

〔次回 5月6日|津堅のホートゥガーのビジュン〕

参考書籍:沖縄の聖地

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