タタリとシラシ その2
サーダカンマリであることに気づかない者、気づいてもそのことを否定したり、あるいは気づかないふりをしている者に知らせるためにカミダーリ状態にするというわけだ。それがカミや祖霊などからの「シラシ」とよばれるケースである。 当初は否定したり気づかないふりをしても、ヒチアテのためにユタ通いをしているうちについには観念してカミダーリであることを認めてしまう。そして、次なる行動として、自分に「シラシグトゥ」をしたカミや祖霊の正体をつきとめようとする。 このカミや祖霊こそが、当人にとって生涯の守護霊(守護神)として仕え、導いてくれる「チヂガミ」(チヂブンとも)となるのである。 このような人たちは将来ユタになって、かれらが言うところの「人助け」の道にすすむようになる。