ナンカスーコーのうち、奇数回(初・3・5・7)に営まれるスーコーのことを「ウフナンカ」とよんでいる。
なかでも、亡くなってはじめて迎えるスーコーである「初ナンカ」とナンカスーコーのしめくくりである「シンジュウクニチ」は、弔問客も多く、仏前にそなえる重箱も「チュクン」(一組)にするのが一般的だ。そして坊さんを招いて読経をあげてもらう家がふえてきた。
ウフナンカの中でも「ミカンカ」と「イチナンカ」は弔問客もかぎられ、仏前にそなえる重箱も「カタシー」とする家も多い。また坊さんをお招きする家も少ない。
◆ミナンカ(三・七日)とイチナンカ(五・七日)は、今でもウフナンカと考える家庭が多いが、仏前にそなえる重箱はカタシーとし、弔問客も近い親類に限られるようである。
お墓参りは早朝に家族だけですませるのがふつう。
●墓参り 【用意するもの】
ウチャトゥ・酒・水・ハーガー(一対)・ダーグ(一対)・ムイグヮーシと果物で一対・重箱カタシー(おかずを詰めた重箱一重ねともち一重ね)
ミナンカは罪業のひとつひとつが明らかにされ、地獄に落ちるところを供養により救われるとされ、イチナンカはえんま王の前で生前の行いのすべてが鏡(浄玻璃ーじょうはり)に写し出されるとされている。亡くなった者の魂の浮き沈みはすべて遺族の供養しだいだというわけだ。
「ナンカスーコー その3」〔ウフナンカ〕
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