選日による吉日と凶日

古くから伝わる日えらびの方法で、六曜がカレンダーで簡単に確認できるようになる以前は、庶民の間にもっとも浸透していたとされている。

1】天赦に地(てんしゃび)…大吉
この日は天が罪を赦す日とされ、障害のおきる心配がなくすべてに大吉とされる。事業の開始や開店などに大吉で、棟上にもよく、特に婚姻関係にもっとも良日とされている。

2】天一天上(てんいちてんじょう)…吉 
陰陽道でいう方角の神が「天一神」(てんいちじん)である。定まった日に天から下りて八方に移動するといわれ、この神のいる方角を「塞り」(ふさがり)といって凶方位となる。この天一神が天に上る期間を「天一天上」という。 この期間は天一神の障(さわり)がなく、何ごとも自由にできる良日とされている。

3】三隣亡(さんりんぼう)…大凶 
建築関係者にとってはよく耳にすることばであろう。この日に家を建てると火事が起こり、近隣の家三軒を焼き滅ぼすと言い伝えられている。したがって大凶日ということになる。

4】八専(はっせん)…大凶 
この期間は、法事や供養などの神仏にかかわる祭礼は凶となるとされている。また嫁取りなども凶日とされており、見合いなどはひかえた方が良いだろう。

5】十方暮(じっぽうぐれ)…大凶 苦労の多いわりには報われることが少ない。新しいことを始めたり、旅立ちや移転には凶日とされている。

〔次回 1月30日|ユタのもつ異能〕

参考書籍:

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