家・屋敷を守護してくれる屋敷の神々への感謝と家族の健康を祈願するのが「屋敷の御願」である。
年2回(旧暦の2月と8月)の彼岸の入りより良日(りょうび)を選んで行われるのが通例で、もっとも多い。ただ地域によっては回数はまちまちで、偏差も大きい。
こうした定期に行われる屋敷の御願は、一般的には家庭の主婦が司祭するのだが、ユタ(ウグヮンサー)などの霊能者が司祭することも珍しいことではない。
ユタが司祭する典型的な例としては、家族の病気や思いがけない災難がユタによって「屋敷の荒れ」とか「フシウンの衰弱」などとハンジ(判断)が出た場合などがある。このようなときは、ユタなどが司祭して屋敷を清めなければならないとされている。
そのほかにも、「家族の夢見が悪い」とか、「カミダーリ状態に入った」ときなども、ユタに依頼して屋敷の御願を行うようだ。
もう一つ見逃せないのが、一般的な会社でも屋敷の御願が行われていることだ。この場合は、ほとんどがユタに依頼して事務所や店舗などが立地している敷地で屋敷の御願が行われている。
〔次回 7月9日|ユタの行う屋敷の御願 その2〕
ユタの行う屋敷の御願 その1
参考書籍:
カテゴリー: ユタグトゥ(ユタ稼業)
タグ: 屋敷の御願
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