マンサン(満散、満産)

今日ではすっかり消えた習俗になってしまった「ジールシンチ」(産室から退室する儀礼)をすませた日の夕方、お産の終わりを意味する「マンサン」とよばれる儀礼が待っていた。 マンサンにはヒヌカンとトートーメーへのウグヮンはかかせないものである。 まず、ヒヌカンに酒と花米、それにチャワキ程度のごちそうをそなえ、線香タヒラ半(12本・3本)をあげて、赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝と健康に育ちますようにという願いを込めて祈る。 ついで、トートーメーにも酒とごちそうをそなえ、線香タヒラ(12本)をあげて祈る。その際には家族一同が同席して祈願する。 夜には赤飯をたき、クーブイリチャー(昆布の炒めもの)、そうめんの吸いものなどを用意し、親戚や隣近所の親しい人たちを招いて、内輪の祝いをする。この祝いのことを「マンサンユーエー」という。 マンサンは「儀礼の終了を意味する仏教用語の満散」のことだが、ふつう満産と表記するようだ。 ユーエーは「産の終わりをつげるスージ(祝儀)」を意味する。 多くの地域で出産後6日〜7日目にジールシンチの儀礼をおこない、その晩にマンサンユーエーをおこなったようだ。 現在は、30日マンサンが一般的になってきたようである。 〔次回 2月13日|ハチアッチー〕

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