4 「カミダーリ」

サーダカンマリが精神的に不安定な状態のときに、カミや祖先の霊がのりうつり、はた目からみると、「フリムン」(狂人)にも似たような言動をとる状態を「カミダーリ」とよんでいる。一般の人にとって「フリムン」と「カミダーリ」をみわけることはとてもむずかしいとされている。また、いつの時点からカミダーリに入ったかを判断するのもむずかしい。 ユタによっては、ある特別の体験をきっかけにはっきりとカミダーリに入ったと認識するものもいるようだが、ほとんどの場合、知らず知らずのうちにカミダーリの状態になっていくようである。 一応のめやすとしては、異常な言動のなかに「カミグトゥ」(祖霊や神々のこと)にかかわることがみられるようになることだとされているが、最終的な判断は、ユタにゆだねることになる。

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